NotionとNotebookLM連携で知識を武器に！最強の活用ルートを解説

「Notionに情報は溜め込んでいるけれど、メモが埋もれてしまって活用できていない…」「NotebookLMの音声学習や分析機能を使いたいけれど、Notionからデータを移すのが面倒すぎる…」

このように、情報の蓄積場所としてのNotionと、思考パートナーとしてのNotebookLMの間でデータの橋渡しに悩んでいませんか？

結論から言うと、現在この2つのツールを直接つなぐボタンは存在しませんが、「あるひと手間」を加えることで驚くほどスムーズに連携させることが可能です。

本記事では、NotionとNotebookLMを連携させるための最適なルートと、それを日常のワークフローに組み込むための具体的な手順、さらにはNotion AIとの賢い使い分けまでを徹底解説します。

この記事を読めば、あなたのNotionが単なる「倉庫」から、あなたと対話する「優秀な脳」へと進化し、インプットとアウトプットの質が劇的に向上するでしょう。

NotionとNotebookLM連携の現状と仕組みを理解

まず、NotionとNotebookLMを連携させるにあたり、現状どのような接続方法が可能でどれがベストなのかを整理しておきましょう。

ここでは、NotionとNotebookLM連携の現状と推奨される仕組みについて解説します。

連携の未実装とマークダウンの有効性

多くのユーザーが待望しているNotionとNotebookLMの直接連携ですが、2025年現在、公式には実装されていません。

理由は、Notionは独自のブロック構造でデータを管理しているのに対し、NotebookLMはGoogleドライブなどのドキュメントベースで情報を処理するためです。

そこで推奨されるのが、「マークダウン（Markdown）」形式を活用した連携です。

マークダウンはNotionの標準エクスポートに対応しており、NotebookLMも読み込みが得意なため、情報の構造を保ったままスムーズに移動できる共通言語として機能します。

APIを使った外部ツールを経由する方法もありますが、設定が複雑でコストもかかるため、個人利用にはハードルが高いのが現状です。

PDFやURL読み込みとの比較

連携方法として、マークダウン以外にもPDFやURL読み込みが考えられますが、それぞれの特徴を比較するとマークダウンの優位性が明らかになります。

以下の表にそれぞれのメリット、デメリットをまとめました。

テキスト構造を最も正確に伝えられるマークダウンが、確実な選択肢でしょう。

Notion AIとNotebookLMの使い分け

「NotionにはAIがついているのだから、わざわざNotebookLMを使う必要はないのでは？」と考えるかもしれませんが、この2つは役割が明確に異なります。

以下の表に、それぞれの得意領域をまとめました。

ブログの下書きなどの「アウトプット」ならNotion AI、分析や学習などの「インプット」ならNotebookLMという使い分けが最適です。

2025年11月21日には、NotebookLMに「インフォグラフィック」、「スライド生成」機能が追加されました。

日本語がほぼ完璧です

Gemini 3の最新技術を搭載した画像生成機能の「Nano Banana Pro」が反映され、ワンクリックでプロクオリティのスライドが生成できます。

データプライバシーの安全性

連携を行う際、最も気になるのがセキュリティです。

NotebookLMには、ユーザーがアップロードしたデータはモデルのトレーニング（学習）には使用されないと明記されています。

Google はお客様のプライバシーを重視しており、NotebookLM のトレーニングに個人データを使用することはありません。NotebookLM は個人データ（アップロードしたソース、クエリ、モデルからの回答）をトレーニングに使用することはありません。

引用：NoteookLM 公式サイト

ただし、個人のGoogleアカウントでフィードバックを送信した場合、トラブルシューティング、改善などを目的として人間がアップロード、モデルの回答を確認することがあります。

NotionとNotebookLM連携を実現する具体的な手順と活用方法

ここからは、実際にNotionのデータをNotebookLMに連携させ、活用するための具体的な手順を解説します。

順番に見ていきましょう。

【3ステップ】NotionのエクスポートからNotebookLMへアップロード

NotionのデータをNotebookLMに連携させる手順は、非常にシンプルです。

以下の3ステップで完了しますので、ぜひ一緒に手を動かしながら進めてみてください。

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1Notionページのエクスポート

連携させたいNotionページを開き、画面右上の「…（メニュー）」アイコンから「エクスポート」を選択します。

エクスポート形式を必ず「MarkdownとCSV」※を選択し、「エクスポート」をクリックしてください。「サブページを含める」をオンにすれば、データベースや議事録も一括で書き出せます。
※PDF形式などはAIがテキスト構造を読み取りにくい場合があるため

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2Zip解凍とファイル整理

ダウンロードされたZipファイルを解凍し、「.md」ファイル（Markdownファイル）を確認します。

NotebookLMでの分析に必要なのは主にこのテキスト情報です。画像を多用しているページでも、テキストファイルのみをアップロードすれば十分機能します。

これらのファイルをGoogleドライブ上の「NotebookLM連携用」フォルダなどにまとめて保存しておくと、後の管理がスムーズです。

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3NotebookLMへアップロード

NotebookLMを開き、「ノートブックを新規作成」をクリックします。

「ソースを追加」ボタンをクリックし、先ほど保存したマークダウンのファイルを選択してアップロードします。

ファイルをアップロード

Googleドライブ経由であれば、ドライブ内のフォルダを指定するだけで一括読み込みも可能です。

これで連携作業は完了です。

運用時の更新頻度と管理のコツ

NotionとNotebookLM連携の唯一の弱点は、リアルタイム同期ではないことです。

Notion側でメモを追記しても、NotebookLM側のデータは古いままです。そのため、週に1回やプロジェクトの節目など、ルールを決めて「エクスポート＆再アップロード」を行う必要があります。

NotebookLMでは同じファイルを再アップロードすると内容が更新されるわけではなく、別のソースとして追加される仕様です。

情報の重複を避けるために、古いソースを削除してから新しいファイルをアップロードする運用が良いでしょう。（出典：NotebookLM 公式ヘルプ）

音声機能の活用方法

連携の最大のメリットとも言えるのが、NotebookLM独自の「音声解説（Audio Overview）」機能です。日本語にも対応しており、驚くほど自然な対話形式で内容を把握できます。

2025年11月23日現在、以下の音声解説が利用可能です。

4つのモードから選択可能

Notionに書き溜めた読書メモや、長文のレポートをNotebookLMに読み込ませてみてください。簡単な概要をさっと確認したいときは「概要」を、じっくり把握したいときは「詳細」がおすすめです。

通勤中や家事の合間に聴くことで、「読む」だけでは得られなかった新しい気付きを得ることができるでしょう。

私も頻繁に利用しています

ハルシネーションを防ぐための工夫

NotebookLMは「ソースに基づいた回答」を行うため、一般的な生成AIよりも嘘（ハルシネーション）をつきにくいのが特徴です。

しかし、ソース自体に問題があれば誤った回答をしてしまいます。

連携させる前にNotion側で明らかに古い情報や書きかけの下書きは除外し、NotebookLMには「完成された情報」のみを渡すように意識しましょう。

Notionを「マスターデータ」、NotebookLMを「参照・学習用」と割り切るのがコツです。

総括：NotionとNotebookLM連携の手順とポイントまとめ

記事のポイントをまとめます。

今回ご紹介したマークダウン活用ルートを使えば、これまでNotionに眠っていた知識がNotebookLMという強力なエンジンによって動き出します。

ぜひ、この週末にでも主要なページをエクスポートして、あなただけのAIパートナーとの対話を始めてみてください。