「社内でGenspark(ジェンスパーク)を使いたいけれど、法人プランはどれを選べばいい?」「請求書対応やSSO、セキュリティ要件は日本の企業の基準を満たせる?」
AIを活用したリサーチや資料作成が加速する中、「Gensparkを組織で安全かつ効率的に運用したい」と考えていませんか?
結論から言うと、Gensparkの法人向けプランは「Team(チーム向け)」と「Enterprise(大規模組織向け)」の2つが軸です。
Gensparkは、スライド生成・シート作成・ドキュメント構築を一元化した「オールインワンAIワークスペース」ですが、法人利用においては料金以上に、管理権限やデータの取り扱いの設計が成否を分けます。
本記事では、TeamとEnterpriseの決定的な違い、価格、そして導入から運用に至るまでの具体的なステップを網羅的に解説します。
この記事を読み終える頃には、自社の規模とセキュリティポリシーに合致するプランを迷わず選択でき、社内導入に向けた具体的なアクションへと移れるはずです。
記事のポイント
- 法人向けプランは「Team」と「Enterprise」の2系統で展開
- Teamプランは月額$30/シートで2名から150名まで柔軟に対応
- Enterpriseプランは高度なセキュリティ要件を満たす
- 導入の成功には「管理者設計」と「情報区分のルール化」が不可欠
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Genspark法人プランの種類と料金を徹底解説

出典:Genspark
社内導入を検討する際、まず整理すべきは「個人の有料プラン(Plus)を人数分契約する」のか、それとも「中央管理が可能な法人向けプラン」にするのかという点です。
結論として、ビジネスで利用するなら後者の法人向けプラン一択です。
- 法人向けはTeamとEnterpriseの2系統
- Teamプランの料金・席数・付与クレジット
- 管理機能と利便性(Teamプラン)
- Enterpriseは「価格」より「要件」から逆算する
- 個人プラン(Plus)との違いを比較表で把握する
ここでは、両プランの費用や付与クレジット、機能差を詳しく見ていきましょう。
法人向けはTeamとEnterpriseの2系統
Gensparkは、2025年11月の大型アップデートに伴い、「Workspace※」「Teams」「Enterprise」をまとめて発表しました。
※統合作業環境
とくにビジネス向けの主軸となるのは、以下の2つです。
法人向けプラン
- Team(チーム向け):
2〜150名の、中規模までの組織や部署単位での利用を想定 - Enterprise(大規模組織向け):
150名を超える組織や、極めて高度なセキュリティ・ガバナンスが求められる企業向け
個人利用から大規模組織までをカバーする階層構造が明確になっています。
Teamプランの料金・席数・付与クレジット
GensparkのTeamプランは、比較的小規模なスタートが可能です。
- 基本料金:$30 / 月(1名あたり)
- 利用人数:2〜150名
- 付与クレジット:12,000クレジット / 月(1名あたり)
注目すべきは、クレジットの消費ルールです。
Teamプランでは、AIチャットによる対話や画像生成において、「トップモデルを無制限・クレジット消費ゼロ」で利用できる期間が設定されています。
ココに注意
「無制限・消費クレジットゼロ」という強力な特典は、2026年12月31日まで有効です。
期間限定のため、2027年以降の運用コストについては、その時点でのクレジット消費ルールを再確認する前提で設計しておくのが賢明です。
Gensparkのクレジットを使い切ってしまった場合の対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
管理機能と利便性(Teamプラン)
法人契約の最大のメリットは、個人のクレジットカード決済に頼らない管理体制です。
Teamプランには以下の管理機能が含まれています。
| 管理機能 | 概要 |
|---|---|
| 中央集約の管理・請求 | 管理画面から一括で支払いとメンバー追加が可能 |
| SSO/SAML認証 | 既存の社内IDでログインを統合 |
| メンバー権限管理 | 「誰がどの機能を使えるか」を細かく制御 |
| 利用状況分析 | どのユーザーがどれくらいクレジットを消費しているかを可視化 |
| 請求書 | 企業の経理処理に不可欠なインボイス発行に対応 |
| コネクタ管理 | 外部ツールとの連携を管理者側でコントロール |
Teamプランを活用すれば、請求処理やメンバー権限を一元管理できるため、組織の拡大に合わせてスムーズかつ効率的な運用が可能です。
Enterpriseは「価格」より「要件」から逆算する
GensparkのEnterpriseプランには、固定の料金表示がありません。これは利用人数だけでなく、個別に求められるインフラ要件やサポートレベルによって見積もりが変わるためです。
Enterpriseを選ぶ基準は、金額の多寡ではなく「セキュリティ・ガバナンス要件をどこまで満たす必要があるか」という一点に尽きます。
以下は、Enterpriseで提供される3つのセキュリティ要件です。(出典:MainFunc公式ブログ)
Enterpriseのセキュリティ
- ゼロトレーニングポリシー(ユーザーデータで学習しない):
入力したプロンプトや社内ドキュメントの内容が、AIモデルの再学習に利用されることを防ぐ - ゼロデータ保持(データ保持なし):
サーバー側にデータが一定期間以上保持されないことを保証し、万が一の流出リスクを低減 - エンタープライズデータ隔離(顧客ごとにインフラ分離):
他社と共有のインフラではなく、論理的または物理的に分離された環境でデータを処理
他社と共有のインフラではなく、論理的または物理的に分離された環境でデータを処理します。

個人プラン(Plus)との違いを比較表で把握する
「Plusプラン(個人向け)」でも月額24.99ドルで利用できますが、法人プランとの差は「管理」と「統制」に集約されます。
以下の表に、2026年1月時点でのPlusプランと法人プランの違いをまとめました。
| 区分 | Plus | Team | Enterprise |
|---|---|---|---|
| 想定ユーザー | 個人 | 2〜150名 | 大規模組織 |
| 月額料金(税込) | 24.99ドル | 30ドル / シート | 見積もり |
| クレジット | 10,000 / 月 | 12,000 / 月 | 要問い合わせ |
| SSO/SAML | × | 標準 | 高セキュリティ |
| データの学習利用 | 学習される(オフに設定可能) | 学習される(オフに設定可能) | 学習されない |
| データ保持 | 保持される | 保持される | 保持されない |
| 請求書 | × | 〇 | 不明 |
基本的な検索性能は同等ですが、2名以上でプロジェクトを進行する場合、情報の共有漏れを防ぎ、業務効率を最大化できるTeamプランの方が結果的にコストパフォーマンスは高くなります。
Genspark Plusの料金や他社AIとの比較については、こちらの記事で詳しく解説しています。
Gensparkの法人プラン導入手順と失敗しない運用設計

プランを選定し、契約を済ませた後が本当のスタートです。
実務の現場では「使い方がわからない」「どこまで機密情報を入れていいか不安」という声が必ず上がります。
- 導入前に決めるべき「3つのルール」
- 管理者機能をフル活用して「成功事例」を可視化する
- セキュリティ・コンプライアンスの最終チェック
- 導入に関してよくある質問
ここでは、導入を形骸化させないための具体的な運用設計をまとめます。
導入前に決めるべき「3つのルール」
Gensparkの法人プランを導入する際、まずは以下の3点を明文化することをおすすめします。
1. 用途の優先順位(何を自動化するか)
Gensparkは非常に多機能です。最初から全てをやろうとすると、クレジットの無駄遣いが発生します。
用途に応じて優先順位を決める必要があります。

まずは「調査→要約→資料の骨子作成」といった、最も時間のかかっている業務にフォーカスして活用を促しましょう。
2. 情報区分(ガードレールの設置)
プランに関わらず、社内ルールとしての「入力禁止情報」を定める必要があります。
入力OK
公開されている市場データ、一般的な技術情報、企画のアイデア出し
入力NG
顧客の個人情報、未発表の財務データ、独自のソースコード、パスワード
Enterpriseプラン(学習なし設定)を契約している場合でも、このガードレールがあることで社員は安心してツールを使えるようになります。
3. 管理者とサポート導線の確立
SSO(シングルサインオン)の設定やメンバーの追加、クレジットの追加購入など、現場でトラブルが起きた際に誰に聞けばいいかを明確にします。
Teamプランには役割管理機能があるため、各部署のキーマンを「管理者」にアサインし、現場主導で改善回せる体制を構築しましょう。
管理者機能をフル活用して「成功事例」を可視化する
Teamプランに含まれる「使用状況分析」は、単なる監視ツールではありません。どの部署が、どのようなクエリ(指示)でGensparkを使い込んでいるかを分析するためのものです。
たとえば、「営業部Aチームが、競合調査の時間を従来の3分の1に短縮した」というデータがあれば、そのプロンプトを全社に共有します。
ルールで縛るのではなく、「こう使えば楽になる」という成功事例を管理者主導で作ることが、定着の近道です。
セキュリティ・コンプライアンスの最終チェック
日本の大企業において、AI導入のスピードを最も鈍らせる要因として「セキュリティチェックシート」への対応が挙げられます。
Enterprise要件が必要な場合
先述した「ゼロトレーニングポリシー」「ゼロデータ保持」「エンタープライズデータ隔離」の3点を軸に交渉を進めましょう。
また、Gensparkのプライバシーポリシーでは、標準設定において「サービスの改善(改善のためのデータ収集)」が行われる旨が記載されています。(出典:MainFuncプライバシーポリシー)
この点が社内規定に抵触する場合は、設定でオプトアウトが可能か、あるいはEnterpriseプランでの個別契約が必要かを早期に確認してください。
導入に関してよくある質問
Genspark導入を検討中の担当者からよく寄せられる疑問にお答えします。
Q. まずはスモールスタートしたいのですが、最小何名からですか?
Q. クレジットが足りなくなったらどうなりますか?
Q. 日本語でのサポートはありますか?
まとめ:Genspark 法人プランの選び方と次の一手
記事のポイントをまとめます。
- Teamプラン($30/シート)は、2〜150名までの組織に最適
- SSOや請求書払いなど、法人管理に必要な機能が標準装備
- Enterpriseプランは、価格よりも「セキュリティ要件」で選ぶプラン
- 「データ学習ゼロ」や「インフラ分離」が必要ならEnterprise一択
- 2026年末までの特典(AIチャット・画像生成無制限)があるため、早めの導入が得策
- プラン選定と同時に「入力禁止情報の定義」などのルール作りを進めること
Gensparkは、従来のAIチャット以上に「アウトプット(成果物)」に特化したツールです。
まずは「どの業務を、どの程度速くしたいのか」という現場のニーズを特定したうえで、Teamプランで小さく始めてみてはいかがでしょうか。
Gensparkの法人プランで導入の条件が整ったら、以下の記事で「案内・オンボーディング・フォロー」を自動化すると運用負荷が一気に下がります。

